理念 

一、御利用者の生活史を尊重し、より質の高い社会生活を送って頂く、介護サービスを目指します。

一、残存機能の維持向上を目指し、安全安心な環境を築きます。

一、笑顔の絶えない、ふれあいを心がけ個性を尊重した介護サービスに努めます。

ふれあい家族の介護 

記憶が消えていく自分自身に傷つき、
悩み、困惑する認知症の方々へ手厚い関わりを目指します。

私はいままで重度心身障害児施設や総合病院の看護師として10年間の勤務を経て、在宅の訪問看護師、及び訪問看護ステーションの管理者としても10年間勤務しました。

病院における患者さんのケアは治療優先で個人の全人間をみることは大変困難でした。特に、夜間60人もの患者さんを2人の夜勤者でケアする現場では認知症の患者さんに対して行き届いた介護は出来ず、余儀なく安定剤による拘束や抑制をせざるをえない毎日でした。その為、認知症のある方々はADLが低下し、独居や老老介護の場合、自宅に帰ることができず精神科や施設への入所となりました。

人生の終大成を迎えた方々が治療優先とは言え両手を拘束されたり、ベッドや車椅子に抑制され認知症が進行していく現実を目の当りにし看護に行きづまりと憤りを感じました。また、両親が認知症になったことで精神科の痴呆病棟や施設介護の実態も知り、介護に関しては医療機関と大差はないと感じました。

私は、認知症になっても住み慣れた地域で今までの生活環境をできるだけ整えられることが出来れば十分に楽しくその人生を終えることが可能ではないだろうか?と考えその思いが自分の住むこの地域にグループホームと認知症対応型デイサービスセンターを設立するきっかけとなりました。

日々物忘れをし、記憶が消えていく自分自身に傷つき、悩み、困惑する認知症の方々の介護は、尊厳を重視した関わりが第一です。それと同時に、認知症の方を抱えるご家族の支援が大切です。

当社の理念は、住み慣れた地域でご利用者様・ご家族・介護スタッフがふれあいながら、一つの家族になれるように、そして私共の事業所が皆様の心の故郷、第二の故郷になればという気持ちを込めて会社名を故郷、事業所名をふれあい家族と名付けました。

私自身、介護スタッフと一緒に毎日ご利用者様に認知症介護の勉強をさせて頂き日々精進しています。

有限会社故郷
代表取締役 社長 野村 美代子